花咲くことについて
社会にでると、理不尽なことに直面することが多い。
愕然とすることも多く、悔しい思いをすることや絶望を感じることもある。
希望を持って一生懸命生きていればいるほど、打ちのめされることも多い。
躓いては何度も立ち上がり前進する、生きていくことに精一杯の日々でもある。
厳しい現実や経験によって、かなり鍛えられた部分も多い。
感謝されて嬉しかったり、楽しいことや自身の成長を感じられることも多い。
もう少し器用に生きられたら楽なのだろうけど、これからも自分に正直に生きていきたい。
私は美術家としては、かなり遅咲きだ。
美術家としてスタートできているとも、今の段階では言いがたい。
目の前の現実でいっぱいで、今まで制作が後回しになっていた部分も大きい。
制作のための生活が、逆転してしまっていた。
かなり出遅れてしまったし、遠回りばかりしてきた。
それでも、今から前進し続けるしかない。
美術家として大成したいという、願望を実現したい。
格好悪くても、みっともなくても、これから始めていくしかない。
笑われようが、構わない。
愚直に進んでいこう。
社会の荒波にもまれて良かったことは、どんな環境でも希望を失わない強さを身につけたことだ。
絶対に折れない、負けない芯。
人は希望があれば、生きていける。
自分の大切なものは、だれにも奪うことはできない。
いざとなったら、そのために闘うことだっていとわない。
ほんとうに大切なものは守りたい。
社会経験は、制作面でも成長させてくれた。
学生時代や卒業してすぐの頃は、ただただ制作が楽しかった。
絵が好きという気持ちだけで描いていた。
今はただ楽しいだけではなく、より空間的に俯瞰的に意識しながら制作している。
意志をもって、絵を描いている。
人はどこまでも成長できる。
花咲く頃は、人それぞれだ。
遅咲きだろうが、大輪の花をこれから咲かせよう。
