平面と立体

私は平面作品と立体作品を制作している美術家です。
平面は油彩画を主とした小作品や大作、
立体は手のひらサイズや大きなサイズの作品を現在制作中です。
作品制作の面白さに、改めて魅了されています。
広々とした空間で、平面作品と立体作品による展覧会を実現する予定です。

私の中で、平面制作は作品の中に空間を作り出す手法です。
感覚や記憶の断片、空間を作品の中に閉じ込める。
作品は、異空間の一部を切り取る窓です。
小作品では単一空間を描くことが多く、
小さな世界を覗くように追体験できる作品制作に取り組んでいます。
大作では複数空間を描くことが多く、
遠近両方の鑑賞が楽しめ、体感できる作品制作に取り組んでいます。

私の中で、立体制作は空間の中に作品を作り出す手法です。
感覚や記憶、触感を頼りに、少しずつ積み上げるように形成します。
私は平面も立体も下描きなしで制作します。
頭の中に概ねの完成イメージはありますが、
つくりながら作品の世界が膨らんでいく場合が多いです。
平面は描いた一部の世界がきっかけとなり、作品の世界が広がります。
世界を増やしていくイメージです。
立体は360度からの視点や記憶、感覚を紡ぎ合わせてつくります。
複数の要素を一つの生命力にまとめるイメージです。
触感だけが道標になる部分も多く、
無心で記憶やイメージを再現する過程が、緊張感があって面白いです。

平面と立体を同時期に制作すると、発想や視点が切り替わって面白いです。
近年、自分の中で空間に対する関心が高まっています。
作品制作だけでなく、展示会場を含めた空間効果。
いろいろなアイディアが浮かんでいるので、
実現していきたいと思っています。


